
世界で戦うチャンスを掴み取れ!若きスタートアップたちの激闘が幕を開ける。
4年目の開催となる、大阪本選の幕があがる。
2020年2月20日、グランフロント大阪北館・4Fのナレッジシアター。中央に設置されたボクシングさながらのリングは、ファイターたちの登場を今や遅しと待っているようだ。 そして18時30分。リングの背後に飾られた巨大スクリーンに過去のピッチバトルを戦ったスタートアップたちの雄姿が映し出され、これから展開される熱戦への期待が高まるとともに、リングマスター、ネイサン・ブライアン氏が颯爽と登場。『GET IN THE RING OSAKA 2020』の開幕を高らかに告げ、いよいよ本選がスタートした。

ライト級ファイナル「HoloAsh, Inc.」 VS 「Root Inc.」
まず最初に登壇したのは、ライト級予選を勝ち抜き決勝に進出した2社。ストレスや不安を和らげてくれるAIフレンドを開発した「HoloAsh, Inc.」が赤コーナーに、小規模農家向けのスマート農業システムを開発した「Root Inc.」が青コーナーに立った。 試合開始のゴングが響き、会場にはピリリとした緊張感が漲る。ファーストラウンドの先攻は赤コーナーのHoloAsh, Inc.。約4,400万人がメンタルヘルスに何らかの問題を抱えているとされているアメリカ社会を背景に、リーズナブルでいつでもどこでもストレスや不安を和らげるサポートを受けられるAIフレンドの有用性をアピールした。


ミドル級セミファイナル第一戦「Que Q Thailand」 VS 「Nihon Agri,Inc」
続いて、バトルはミドル級のセミファイナルに突入。予選を勝ち抜いた4社のうち、赤コーナーにデジタル支払いが可能な仮想チケットプラットフォームを立ち上げた「Que Q Thailand」が、青コーナーに日本の農産物の輸出や品種の保護により日本の農業のグローバル化を図る「Nihon Agri,Inc」が登場した。 ファーストラウンドでは、青コーナーNihon Agri,Incが先制。高品質でありながら縮小している国内市場に着目し、海外でも日本のフルーツと野菜を食べられるようにするためのビジネスモデルを紹介。


それぞれにユニークなビジネスを展開している中で グローバルなテーマの戦いを制したのは、Nihon Agri,Inc。決勝へと駒を進めた。
ミドル級セミファイナル第二戦「HACARUS」 VS 「EAGLYS,Inc」
ミドル級セミファイナルの第二戦には、GET IN THE RING OSAKA 2018に「Trillium Secure, Inc.」として登壇したAdrian Sossna氏が「HACARUS」のCMOとして赤コーナーに登場。 そして青コーナーには「EAGLYS,Inc」が立った。どちらも「素晴らしい舞台に立てて、興奮している」と意気込みを見せる。 ファーストラウンドの先陣を切ったのは、初登場となる青コーナーのEAGLYS,Inc。未だ活用しきれていない企業に眠るデータ資産を、安全にデータ分析・AI構築・運用をサポートするための緻密計算プラットフォームの開発を紹介。


ミドル級ファイナル「Nihon Agri,Inc」 VS 「EAGLYS,Inc」
世界大会への出場権を賭けて、いよいよ最終決戦が開始。2020年のラストを飾るのは、“日本の農業のグローバル化”と“AI×秘密計算による企業のデータ資産の活用”というまったく異なるジャンル同士の対決となった。 ラストバトルはフリースタイルのみ。わずか1分間という時間で、これまでのバトルで語りきれなかったことや強調したい想いなど、本当に伝えたいメッセージをぶつけていく。 先攻は、赤コーナーNihon Agri,Inc。「どうしてもグローバル市場で競争していく必要があり、本イベントを通してできるだけ多くのパートナーを獲得したい」と、ビジネスに賭ける情熱や目標をしっかりと訴えた。


そして「どうやって世界をより良く変えていけるか?」という問いにも、 それぞれの想いや計画を熱くを語った。

すべてのバトルが終わり、リングマスターが勝者の名を読み上げる瞬間がやってきた。 会場に大きく響いたその名は「Nihon Agri!」

最後に両者は堅く握手をして健闘をたたえ合い、会場は大きな拍手に包まれた。
すべてのスタートアップたちへ。ここが素晴らしい未来への新たな出発点。
興奮冷めやらぬ会場では表彰式が開始。 ミドル級勝者Nihon Agri,Incとライト級勝者HoloAsh, Inc.にトロフィーとモントリオールへのチケットが授与された。

