1月24日にOIHスタートアップアクセラレーションプログラムとして、資本政策勉強会を開催しました!
今回も1期の時と同様に、森法律事務所の森理俊弁護士にお越しいただきました。
以前は、日本で初めてのベンチャー・ビジネスに特化した法律事務所であるAZX(エイジックス)総合法律事務所(東京都千代田区)に所属されていました。
スタートアップ企業やベンチャーキャピタルのサポート、大手証券会社のIPO引受審査等を主な業務とされていました。
現在は、蓄積したスタートアップ企業の法律問題のナレッジや 大手証券会社のIPO引受審査の経験を生かして、数多くのスタートアップ企業や中小企業をサポートされています。
他にも、 多数のスタートアップ企業や投資家向けの講義や講演を担当されています。
今回はベンチャーファイナンスについて、創業から成功・失敗までの流れの概要を説明して頂いた上で、実際のケースを挙げて説明して頂きました。
まずは、基礎的な「出資と融資の違いは何か。」についてお話頂きました。
例えば出資のデメリットについて、出資の受け入れは所有権を渡すことであり、受け入れ後は上場またはバイアウトを目指さす必要があることなどが話されました。
出資の手法・スキームにも様々な種類があり、それそれで注意すべきことがあることをご説明されまた。
次に「投資家の選び方」についてです。
株主はチームメイトであり、利害関係者であり、出資者です。投資家と創業者は個人間の関係になりがちなので、信頼関係が特に重要で、よく人(キャピタリスト)を見極めることが大切です。
VCのタイプも様々で、独立系、金融系、事業会社系、エンジェル、大学などがあります。
ベンチャーの資金調達ラウンドによって投資家が求めるもの、スタートアップ企業が求めるもの・負う責務なども異なるので、これにも注意が必要だと学びました。
また「デュー・ディリジェンス」についてもご説明頂きました。
デュー・ディリジェンスとは、投資に関する意思決定を行うに際して、対象会社ないしは事業等に対する実態を把握し、問題点の有無を把握するために行う調査のことです。分類として「会計デュー・ディリジェンス」や「法務デュー・ディリジェンス」等があり、投資担当者とそれぞれの専門家(公認会計士、弁護士等)が共同して行います。
実際のデュー・ディリジェンスにおいて、よく発見される問題点とその対処法について、具体的に提示いただき、留意すべきことを学びました。
この部分は、日頃からの意識が重要であるとのことで、知っているのと知らないのでは大きく異なります。
その他にも「投資契約」と「株主間契約」、最近の潮流と法務事情の項目として、「ストックオプション」について学びました。 「ストックオプション」は、経営者も知ってはいるがどのようにすればいいのかわからないので、とても興味深かったとの声を頂きました!
次回のVCdayでは「攻めの資本政策」を投資家にプレゼンいただけることを期待しています!!