OSAPの目玉コンテンツ「先輩起業家勉強会」。
先輩起業家の成功・失敗体験を聞き、プログラム採択スタートアップ企業の事業加速の糧としていただく勉強会です。
今回の先輩起業家は、クラウドソーシングのプラットフォームとして日本初の上場企業である株式会社クラウドワークスの吉田社長です!
吉田社長から、クラウドワークス誕生の経緯とIPOまでの道のりや起業家の心得をご教示いただきました。
その中から吉田社長がクラウドワークスを創業するまでに10回以上の起業を失敗し、得たことをご紹介します。
【吉田社長が起業失敗で学んだこと】
- (1)単にお金儲けになっていた
→吉田社長が挑戦した10以上の起業は全てお金儲けのためであり、経営が苦しくなったときに関係が一気に悪化した経験から夢を共有できる事業でなければならないと考えるようになったそうです。 - (2)自分の強みに特化していなかった
→吉田社長は自分の強みである法人システム開発の営業に特化せず、お金のにおいがする領域でビジネスを続けようとすると失敗してしまうと自らの過去を振り返って語っています。 - (3)1つに集中していなかった
→吉田社長は5つの事業を同時進行していたことを振り返り、頭の容量を1/5ずつしか使えなかったと仰っていました。事業は1つに絞り、「明確に」成功か失敗か分かるルール作りと価格決定が必要だそうです。
その後、質疑応答の時間となり、プログラム採択スタートアップ企業から多くの質問、疑問が飛び出しました。そのうちのごく一部をご紹介します。
Q.上場の満足度、メリット、デメリットは?
A. 99%よかった。BtoBとしての社会的信頼を得たので大手企業の取引口座を開きやすくなった。競合の出現が予想されるサービス等は、先に上場してデファクトスタンダードをとるべき。
Q. ユーザー最優先と利益との天秤は?
A.とにかくユーザーが使うかどうかが最優先。課金は二の次でいい。
吉田社長は終わりに、「大きくなるには他者の価値観を受け入れることが大切だ」と仰っていました。
数々の失敗体験を成功の糧にした吉田社長のお話はスタートアップ企業の自社の将来を思案するよいきかっけになるとともに、とても勇気付けられる内容だったのではないでしょうか。
アクセラレーションプログラムを通して計4回行われる「先輩起業家勉強会」は、少人数の座談会形式のため、毎回熱く突っ込んだディスカッションが湧き起こり、非常に濃い内容となります。
上場経験者からの成功体験だけでなく失敗体験を聞くことができたり、個人的な相談を遠慮なくぶつけることができたりする「先輩起業家勉強会」は、OSAPに採択されたスタートアップ企業だけが参加することができます。
実際に上場を経験した方と密に対話できる機会はなかなかなく、成長に欠かせないアドバイスが2時間にわたり溢れ出ている勉強会です。
次回以降のアクセラレーションプログラムへのご参加をお待ちしております。
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