8月5日にOIHスタートアップアクセラレーションプログラム、「第2回大企業メンター勉強会」を開催いたしました!
今回の勉強会のお題は「シリコンバレーの概況と日本企業の挑戦」。
弊社シリコンバレー事務所代表の木村将之から、シリコンバレーの実情やトレンドを紹介し、今後日本の大企業がどのようにしてシリコンバレーに進出していけばよいのか、ということをお話させて頂きました。
まずはシリコンバレーの概況について、当日の内容の中で重要なことをかいつまんで書き記していきたいと思います。
シリコンバレーのエコシステムにおける特徴は主に3つ挙げられます。
(1)人材の豊富さ、(2)資金の豊富さ、(3)スタートアップ企業を支える育成機関の豊富さです。
世界中から優秀な挑戦者が多く集まり、日本の50倍もの投資資金があり、様々なアクセラレーター、インキュベーターが集まっています。この贅沢な環境がシリコンバレーの成長を支えています。
このように、スタートアップにとって最適な環境がそろっているために、多くの有名スタートアップがシリコンバレーから生まれているといっても過言ではありません。
実際に、FacebookやUberなど、設立10年前後のスタートアップが、既に世界を代表する企業となり、企業の時価総額でみても日本の超有名な大企業の多くを凌駕しています。
次に、日本の大企業がどうシリコンバレーと向き合っていくべきかということについてです。
大企業でも、シリコンバレーとうまく付き合っている企業は存在しています。
たとえば、韓国の雄であるサムソン。 サムソンは、技術を取り込む為、イノベーションセンターと投資拠点をシリコンバレーに設置し、そこにCSO(再考戦略責任者)を置き、投資戦略・戦略拠点を統括することで、全社戦略との整合性を図っています。 これにより、スタートアップのスピードに合わせ、機動的な協業が可能になります。
日本の大企業は、硬直的な組織体質や組織文化のため、提携スピードがどうしても遅くなってしまい、時間だけが無駄に経過している、という事も少なくありません。
様々な方法はあるかと思いますが、スタートアップ企業のスピード感にあわせた組織体制を構築していく必要性があります。
グローバリゼーションが進行している今日、世界の企業と戦わなければいけない時代が既に到来しています。
つまり、新しい時代に対応した組織や戦略の構築が求められている、とも考えられます。
今回の勉強会をきっかけに、その点について考えてみるきっかけになれば幸いです。